フライボーイズ
FLYBOYS

2007年11月17日(土)より、シアターN渋谷、ユナイテッド・シネマ豊洲ほか全国順次ロードショー


■ストーリー
  1916年、第一次世界大戦。アメリカは戦況が激化するが参戦せず、中立の立場をとっていた。
テキサスの若者ローリングスは実家の農場を差し押さえられてしまい、州外への退去を余儀なくされる。そんなおり、映画館で観た第一次世界大戦のニュース映像に魅せられ、フランスへと旅立つ。。

フランスのラファイエット戦闘機隊に参加したローリングスは、アメリカからやってきた仲間たちと出会う。騎馬兵の父を持ち、軍役を果たす家族の伝統を守ろうとするジェンセン、父へのコンプレックスを抱くロウリー、アフリカ系アメリカ人である自分を差別しないフランスへの忠誠を尽くそうとする元プロ・ボクサーのスキナー、生意気で独りよがりの態度を取るビーグル。

彼らは皆、パイロットとしては素人だった。司令官のセノール大佐は、彼らに呆れながらも、温かく隊に迎え入れる。一方、先輩パイロットのキャシディは、彼らに冷めた態度で接するのだった。

 


■キャスト
ローリングス / ジェームズ・フランコ
セノール / ジャン・レノ
キャシディ / マーティン・ヘンダーソン
ルシエンヌ / ジェニファー・デッカー
ロウリー / タイラー・ラビン
 








       

 

ローリングスたちは、さっそくパイロットとしてのトレーニングを受ける。複葉機の基本的な操縦技術、機銃の撃ち方、空での戦術。そうした訓練の日々のさなか、ローリングスは不時着事故を起こしてしまう。彼は娼婦の館に運ばれる。そこで彼を助け介抱したのはルシエンヌだった。ローリングスは、英語を理解できない彼女に自分の思いを懸命に伝えようとする。

ローリングスと仲間たちに初陣の日が訪れる。勇んで基地を発つ彼らだったが、数も質も勝るドイツ軍のフォッカー機の編隊は想像を超える強さだった。

奇襲を仕掛けてきたドイツ軍に、ローリングスらは為す術もない。しかし仲間の死を乗り越え、心身共に成長を遂げつつある彼らは2度目の出陣で初めて敵を撃墜。彼らはパイロットとして着実に戦力となっていった。周囲も彼らを一人前のパイロットとして見なすようになる。

そんなある日、ローリングスはルシエンヌの家の近くにドイツ兵が迫っていることを知り、一目散に救出に向かう。セノール大佐は立場上ローリングスの軍規違反を咎めるが、隊の誰もがローリングスのひたむきな思いを理解していた。いつ命を落とすかわからない戦闘機乗りと親しくなることに不安を抱いていたルシエンヌも、今ではローリングスを心から愛していた。

やがてドイツ軍の巨大な飛行船がパリに向かっているとの知らせが、ラファイエット戦闘機隊に届いた。ローリングスはパリ爆撃を阻止するため急いで基地を飛び立つ。しかし待ち受けていたのは、これまで以上の犠牲を強いられる最も過酷な闘いだった…。

※   ※   ※


       
 



       


■プロダクション・ノートより

実在の人物を下敷きにしたキャラクターたち
実在したラファイエット戦闘機隊はフランス人隊長ジョルジュ・セノールが指揮し、部隊にはアメリカ人パイロットたちが配属されていた。その中には、ジェームズ・ノーマン・ホール、フランク・ルーク、ラウール・ラフベリーといった名前を見ることができる。
最終的には約265名のアメリカ人青年がパイロットとして従事した。『フライボーイズ』は1916年から1918年まで従事したアメリカ人青年のグループに焦点を当て、物語の中に個性豊かな実在の人物たちを織り交ぜている。

空中シーンの視覚効果
視覚効果監督のマーク・フランコは言う。「我々はまず従来の絵コンテで一連の空中戦をデザインし、 次にそれを完全に3DのCGで作った“事前映像”に置き換えた。そのCGの模型から、戦闘の撮影方法について計画を立てたんだ。 どのシーンはグリーンスクリーンを背景に撮影し、どのシーンは実際の空中で撮影するか、 そしてどのシーンを完全にCGで作成するのか、という風にね」。そしてとことん現実的な映像を作り出すために、 CGで全ての機体のレプリカを作り、それを正確な寸法で模型化し、次にこすれた跡や損傷、泥といった詳細を特徴づけして色づけした。 次にすべての機体について、本物の飛行機のさまざまな動きを正確に再現するため、注意深く装備や制御装置を設計した。 さらには本物と模型の飛行機の動きをデジタル処理し、新しいアニメーション・プログラムに統合した。 これにより複雑な空中での動作の再現が可能となった。
最後の課題は環境を本物のように見せるだけでなく、それに対応する本物の映像に見合うように手を加えることだった。 最初に3Dで雲が作られ、さまざまな天候や光の状態を表す異なるCGの背景にはめ込まれた。 地形については、「地面は実際にデジタル撮影した空中写真をつなぎ合わせて作った」とフランコは言う。 次にそれに細かな特徴を付けて質を向上させ、現代の建造物は取り除かれた。

 
>>>
第一次世界大戦時、複葉機による空中戦をモチーフに、自らの意思でフランス空軍に入隊したアメリカ人パイロットたちの話。
実在したラファイエット戦闘機隊をモデルに、空中戦のリアルさにこだわっています。 (JS)








■監督:トニー・ビル

1940年、カリフォルニア州サンディエゴ生まれ。ノートルダム大学で英語と芸術を学んだのち、俳優としてキャリアをスタート。1963年頃から数多くの作品に出演。俳優業のかたわらプロデュースの仕事に進出し、『Deadhead Miles』(72・未)、『スティング』(73)を製作。
『マイ・ボディガード』(80)で監督デビュー。
主な監督作は『オータム・ストーリー』(82)、『ファイブ・コーナーズ/危険な天使たち』(88・未)、『クレイジー・ピープル』(90)、『忘れられない人』(93)、『母の贈りもの』(93)、『オリバー・ツイスト』(97・TV)、『ネイキッド・シティ/新・裸の町』(98・TV)。



■スタッフ
監督:トニー・ビル
製作:ディーン・デヴリン
製作:マーク・フライドマン
脚本:デヴィッド・S・ワード
撮影:ヘンリー・ブラハム
音楽:トレヴァー・ラビン

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
www.flyboys.jp

2006年/アメリカ/カラー/138分
DOLBY DIGITAL/SDDS/DTS/シネマスコープ
配給:プレシディオ
(C)2006 ELECTRIC DISTRIBUTION(FLYBOYS)LTD.