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女子美術大学芸術学部工芸学科 2007年卒業制作展

陶・硝
2007年2月15日―2月19日
Spiral Garden


心風、芽、こころゆくところ、地平線、空と海の界、少しのあいだうとうと眠る、うたかたの光、心・鏡・・・。今回の作品につけられていたタイトル。心や境界といったことばが印象的です。技法的には、昨年と比べてキャスティングが多かったことでしょうか。つかみどころのないモチーフをシンプルな造形に落とし込む。形をコントロールしやすい反面、除冷の難しいキャスト。キャスティングは、つかみ所のないイメージを形にしながらゆっくり固めていく暗喩のようにも思えます。
露出オーバー気味のポートレートを取り込んだ「少しのあいだうとうと眠る」を出展した片桐さんは、「眠るとき、日向ぼっこしていている時に意識が現実から飛んでいく瞬間。まどろんでいる瞬間を大切にしている」と言います。
大切にしたいもの、心にとどめておきたいものを、いっしょにちょっと考えてみる。そんなひとときを過ごす展示でした。

 

         
 


松本祐子
心風
ガラス
キルンキャスト
H30×W60×D7cm

 
 
 
小柳 来
こころゆくところ
ガラス
キルンキャスト・接着
H20×W20×D20cm×1 ほか
   
 



 
 
 

谷口優子
sprout
ガラス
フュージング
H14×W93×D11cm
   
           
 




 
狩野亜衣
地平線
ガラス
キルンキャスト
H9×W108×D28cm
   
           
 



 
小出早紀
空と海の界
ガラス
キルンキャスト
H11×W17×D21cm
   
 


   
       
 
  片桐麻美子
少しのあいだうとうと眠る
板ガラス
H165×W40×D38cm
   
           
 
   
 
大塚麻由
うたかたの光
ガラス
キルンキャスト
H17×W105×D70cm
   
           
 
 
金子ひとみ
心・鏡
陶土・樹脂・鉛
型おこし・FRP
H25×W183×D183cm
   
           
     
注)ここにご掲載した作品は、出展作品の一部です。