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Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!
Mr.Bean's Holiday

2008年1月19日(土)、日比谷みゆき座ほか全国ロードショー


■ストーリー
 ロンドン。ミスター・ビーンは、教会のくじ引きで、南仏で過ごす一週間の休暇&ビデオカメラ、という一等賞を当てた。滞在地はカンヌ!しかも映画祭が開催されている一年で最も賑わうシーズン。
  ビーンは、高速列車でパリへ向かう。ガール・デュ・リヨン駅で、一人の乗客に列車に乗り込む自分を撮影してほしいと頼む。頼まれたのは、ロシアの映画監督エミール・ドヘスフスキーだったが、彼も映画祭で審査員を務めるために、カンヌへ向かう途中だった。
  エミールは、あれこれ撮影に注文をつけるビーンのせいで、気づいた時には列車が発車、プラットホームに置いてけぼりに。そしてビーンは車中で父・エミールとはぐれた息子、10歳のステパンと合った。しかし2人は相手の言葉がまったく分からない。

  ビーンとステパンはエミールを待つために次の駅で降りるが、列車は2人が待つ駅を通過、エミールだけ先にカンヌへ行ってしまう。ビーンはサイフと切符、パスポートをプラットホームに置き忘れていたために、列車からつまみ出され、どことも判らぬ異国の地で途方にくれてしまう。エミールは、ビーンを誘拐犯と思い込み、警察に届け出たため、全仏規模の捜索が開始された。

 


■キャスト
ビーン/ローワン・アトキンソン
サビーヌ/エマ・ドゥ・コーヌ
ステパン/マックス・ボルドリー
カーソン・クレイ/ウィレム・デフォー
エミール/カレル・ローデン
 



       

 

 その頃ビーンとステパンは、道行く人たちに大道芸を披露。カンヌ行きのバス乗車賃を稼ぎだす。しかしビーンはバスに乗り損ねてしまう。夜になってある村にたどり着いたビーンは、干し草を積んだ荷馬車の下で眠ってしまう。

 翌朝目を覚ました彼は、そこがヨーグルトのCM撮影のセットだったことにビックリ。現場を仕切る監督は、米の映画監督、カーソン・クレイだった。彼はカンヌ映画祭のプレミア上映に参加する前に、CM撮りでひと稼ぎしているところだった。
  ビーンは現場で知り合った女の子、サビーヌと一緒に南へ向かうことにする。彼女もクレイの新作に端役で出演しており、カンヌに向かうところだった・・・

※   ※   ※


       
 



       


■プロダクション・ノートより

製作者たちは、スタイルもストーリーも、前作とは同じことを繰り返さないと固く決意していた。「第1作でミスター・ビーンがしゃべりすぎたことは、ちょっとした後悔の種になっていました。」アトキンソンが語る。「ミスター・ビーンを知らない言語の環境におくことで、彼はあらゆる状況に無言で対処しなければならず、そうすると、ミスター・ビーンの身の振り方にちょっとした純粋さを保つことができるんです。」

製作チームによるこういった当初の話し合いでは、さらに2つの要素が検討された。すなわち、映画には台詞を入れるが、それは、フランス語か、あるいは、ほとんどの人がわからないような他の言語にすること、そして、ビーンがしゃべるフランス語は2つで、「ウイ」と「ノン」それに「グラシアス」にするということだった。

「この映画はこれまで我々が作ったものより、このビーンという人物に近く、それに、ビーンが人々を楽しませるところに合致していればいいと思う。」アトキンソンがまとめる。「私としては、新作が、これまでよりも、ビーンをより純粋な形で見せるものになっていれば嬉しい。観客が以前よりも、ビーンに共感し、彼を応援し、彼に同情してくれればいいと思います。それが、私の願いです。」

 
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10年ぶりの新作。ミスター・ビーン誕生のきっかけは、「立っていても座っていても睡魔に襲われてしまうという男」を原形とした、ローワンがステージで演じたパントマイムの集大成であるという。
セリフがひとこともないというのは、字幕を読む手まもなく、観ている側からすれば、より表情や体の動きに集中できるし、この人物はいったい何を考えているんだろうという想像力を膨らませることができる。よく練られたアイデアと演技が、リラックスさせてくれる。
(JS)








■監督:スティーヴ・ベンデラック
“リーグ・オブ・ジェントルマン、奇人同盟”(99〜02)などの、傑作コメディ・シリーズを多数手がけるイギリスのテレビ・CM監督。“Peter and the Wolf: A Prokofiev Fantasy”(94)を監督、95年のグラミー賞にノミネート。05年、タイガー・アスペクトとユニバーサル製作の“The League of Gentlemen’s Apocalypse”で映画監督デビュー。


■スタッフ
製作総指揮:リチャード・カーティス/サイモン・マックバーニー
監督:スティーヴ・ベンデラック
脚本:ハーミシュ・マッコール/ロビン・ドリスコル
撮影監督:バズ・アーヴァイン
編集:トニー・クランストーン
プロダクション・デザイナー:マイケル・カーリン
衣装:ピエール・イヴ・ゲイロード
作曲:ハワード・グッドール


     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.mrbean.jp/

(C)Universal Pictures. 2007 The unit photographer is Giles Keyte

原題:Mr.Bean's Holiday
公式サイト:http://www.mrbean.jp
2007年/イギリス/カラー/89分/ビスタサイズ
字幕翻訳:石田泰子
配給:東宝東和