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ブランカニエベス
BLANCANIEVES

2013年12月7日(土)より新宿武蔵野館ほか全国公開


■ストーリー
 1920年代、スペイン南部。天才闘牛士アントニオ・ビヤルタは、多くの観衆と身重の愛妻が見守る中、6頭の闘牛を相手に決死の闘いに挑んでいた。観衆の興奮が最高潮に達した時、牛の角が彼の体を貫くという悲劇が起こる。ざわめく観衆、ショックのあまり産気づく妻。2人は病院に運ばれるが、アントニオは一命を取り留めたものの、後遺症が残り、妻は娘を出産する。

 


■キャスト
マリベル・ベルドゥ
ダニエル・ヒメネス・カチョ
アンヘラ・モリーナ
マカレナ・ガルシア
ソフィア・オリア
インマ・クエスタ
ホセ・マリア・ポー
 




       

 

 天才闘牛士の血を受け継いで生まれてきたカルメンシータ。だが、父アントニオは、わが子を置き去りにしたまま、エンカルナと再婚してしまう。エンカルナは、動くことのできないアントニオを開かずの間に閉じ込め、贅沢三昧の生活を送り、カルメンシータには醜い仕打ちを続けた。つらい日々の中、カルメンシータは偶然、父アントニオと会う。初めて向き合った父と娘。2人はこれまで離れて暮らしてきた時間を埋め合わせるように、絆を深めていった。父は天才闘牛士としての知識の限りを教え込み、娘はやがて闘牛士になる夢を抱くようになる・・・

※   ※   ※

 

       
 




       


■プロダクション・ノートより

監督・脚本:パブロ・ベルヘル インタビュー

Q:白黒サイレント映画の構想はいつごろから?

80年代半ばに、サン・セバスチャン国際映画祭で、エリッヒ・フォン・シュトロハイムの『グリード』(24)を、カール・デイヴィス指揮のオーケストラ演奏と共に観ました。その経験は、まるで雷に打たれたかのように強烈なものでした。それは、映画的エクスタシー、トーキー映画では味わったことのない、五感を駆使させる体験でした。映画が終わった時、観た人にこういう思いをさせる映画をいつか作りたいと強く思いました。

Q:白雪姫をアレンジするアイデアのきっかけは?

何年も前、スペインの写真家、クリスティーナ・ガレシアロデロの写真集「Espana Oculta」(隠れたスペイン)の中で「小人の闘牛士」たちの写真を見ました。すぐに「もしこの闘牛士たちの真ん中に、一人の少女を立たせたら、そしてその少女を「白雪姫」と呼び、彼らのリーダーとなる「マタドール」にしたら・・・というアイデアが浮かびました。
そのイメージは、まだ存在していない映画のポスターのようでした。
私の「白雪姫」は、グリム兄弟の「白雪姫」の翻訳ではありません。彼らが「白雪姫」そのものを書いたわけではありません。何百年も前から聞き伝わる物語を文章にして「グリム童話集」に含めたのです。だから私はグリムの「白雪姫」に忠実にならなければならないと感じたことはありません。「白雪姫」の物語は皆のものです。私の白雪姫は、責任感と独立心の強い少女です。


 

 









■監督・脚本:パブロ・ベルヘル  
1963年、スペイン、バスク地方生まれ。短編映画『Mama』(88)で監督デビュー。ニューヨーク大学で映画学の芸術修士号を取得。在学中に『TRUTH AND BEAUTY』でカレッジエミー賞にノミネート。ケンブリッジ、プリンストン、イェール、ソルボンヌ大学の映画学科で教鞭をとり、ニューヨーク・フィルム・アカデミーの教授を勤めた。
『Torremolions73』(03)で長編デビュー。『BLANCANIEVES』は、日本劇場初公開作。


■スタッフ
監督・脚本:パブロ・ベルヘル
撮影:キコ・デ・ラ・リカ
美術:アラン・ベイネ
衣装:パコ・デルガド
編集:フェルナンド・フランコ
音楽:アルフォンゾ・デ・ヴィラロンガ

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://blancanieves-espacesarou.com/

(C)2011 Arcadia Motion Pictures SL, Nix Films AIE, Sisifo Films AIE, The Kraken Films AIE, Noodles Production, Arte France Cinema

原題:BLANCANIEVES
2012年/スペイン・フランス/104分 /ビスタ/モノクロ
配給:エスパース・サロウ