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PARMA

パルマ ― イタリア美術、もう一つの都

Grazia e affetti, natura e artificio. Protagonisti dell'arte da Correggio a Lanfranco.



2007年5月29日(火)−8月26日(日)
国立西洋美術館

The National Museum of Western Art

パルメザンチーズやプロシュート(生ハム)で知られているイタリア北中部の都市パルマ。イタリア美術史において、重要な役割を果たしたパルマ派が存在した都市であったことはあまり知られていません。
本展は、コレッジョやパルミジャーノが活躍したルネサンス期から、17世紀バロック期までの絵画・素描約100点を6つのセクションで構成。近年急速に進んだパルマ派の研究成果をもとに、芸術都市パルマにはぐくまれた作品群を紹介します。


 

 
アンニーバレ・カラッチ(?)
《コレッジョのフレスコ画に基づく聖母戴冠》
カンヴァス、油彩 154×129.5cm パルマ国立美術館
 
 


 第1章 

 1500年初期のパルマ:パルマにやってきた地方の芸術家たちと地元の反応 

     
         
 
 
パルマでルネサンス文化が形成され始めた時期の、いまだ未熟な地元の画家と、各地方から招かれてパルマに作品を残したヴェネツィアで活躍したチーマ・ダ・コネリアーノらの作品を比較します。15世紀後半、フィレンツェやローマなどイタリア各地ではルネサンス文化が花開いていましたが、パルマにはその波は押寄せていませんでした。。
教会組織を中心とした市民生活の中で、富裕層はパルマ以外の画家たちの作品を賞賛していました。
こうした状況の中でチーマの作品がパルマにもたらされ、多くの画家たちに影響を与えたのです。
   
 
チーマ・ダ・コネリアーノ
《眠れるエンデュミオン》
板、油彩 直径24.5cm パルマ国立美術館
           
 


 第2章

 コレッジョとパルミジャニーノの季節

       
           

 
ルネサンス期、パルマの黄金時代を築いたコレッジョとパルミジャニーノを紹介します。彼らの影響がどのように次の世代の画家に引き継がれるかも検証します。突然パルマに登場したコレッジョ。彼の作品は優美かつダイナミックで、フィレンツェともヴェネチアとも異なるやり方で美術における人間性を追及し、彼の実現した様式は以後300年間もさまざまな画家たちの手本として模倣されることになりました。
そして、この時代に登場したマニエリスムの旗手パルミジャニーノ。コレッジョ的な優美さの中に独自のプロポーションを取り込み、そこに文学的な要素を加えて独自の世界を展開しています。
   
 

コレッジョ
《キリスト哀悼》
カンヴァス、油彩 157×182cm パルマ国立美術館

       
   
 
     
コレッジョ
《幼児キリストを礼拝する聖母》
カンヴァス、油彩 82.3×68.4cm 
フィレンツェ、ウフィツィ美術館
   
 


 第3章

 ファルネーゼ家の公爵たち

       
           
   
1545年にパルマの領主となったファルネーゼ家の歴代君主たちの肖像を紹介します。ファルネーゼ家出身の教皇パウルス3世により、パルマに封土された初代公爵ピエル・ルイージの息子オッタヴィオがスペイン王フェリペ2世の姉であるマルゲリータと結婚したことにより、ファルネーゼ家は2代にわたってスペイン統治下のネーデルランド総督を務めました。
   
  アロンソ・サンチェス・コエーリョ
《アレッサンドロ・ファルネーゼの肖像》
カンヴァス、油彩 115×94cm パルマ国立美術館
       
           
 


 第4章

 聖と俗の絵画:マニエリスムの勝利

       
           
    ジローラモ・ミロラ、ヤコポ・ベルトーヤといった、ファルネーゼ家の庇護のもとで栄えたパルマ派独自のマニエリスム文化を担った画家たちの作品を紹介します。
   
 
ベルトーヤ(?)
《ウェヌス》
フレスコ断片、油彩(カンヴァンスに貼付) 86×82cm パルマ国立美術館
       
           
 


 第5章

 バロックへ:カラッチ、スケドーニ、ランフランコ

       
           
   
パルマに魅了されたカラッチ一族や、パルマ出身でバロック絵画の重要な導き手となったスケドーニやランフランコの作品を紹介します。
カラッチ一族はボローニャ出身ですが、パルマ派のコレッジョの作品の魅力に取りつかれ、中でもアンニーバレはコレッジョの模写を精力的に制作していきます。
スケドーニは色彩の持つ強さを人間の感情の動きに直接対峙させます。《キリストの墓の前のマリアたち》は傑作のひとつ。
   
 
バルトロメオ・スケドーニ
《キリストの墓の前のマリアたち》
カンヴァス、油彩 200×281cm パルマ国立美術館
       
   
     
シスト・バダロッキオ
《守護天使》
カンヴァス、油彩 220×160cm 
パルマ、オラトリオ・デッレ・グラーツィエ
   
 


 第6章

 パルマ派を支えた画家たちの素描

       
  コレッジョやパルミジャニーノ、あるいはその後のパルマ派を支えた画家たちの優れた素描を紹介します。ルネサンスからバロックの画家たちの素描には、高度なテクニックが満ちています。技法的にもめずらしいスケドーニの素描は貴重です。
       
           
     
   
     
ジョルジョ・ガンディーニ・デル・グラーノ
《聖母子と幼い洗礼者聖ヨハネ、聖エリザベツとマグダラのマリア》
カンヴァス、油彩 83×71cm パルマ国立美術館
   
 
主催:国立西洋美術館/読売新聞社/パルマ・ピアチェンツァ歴史美術民俗文化財監督局


お問い合わせ・詳細:
国立西洋美術館
http://www.nmwa.go.jp