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加山又造展

Kayama Matazo Retrospective 1927-2004


2009年1月21日(水)-3月2日(月)
国立新美術館 企画展示室1E


現代日本画を代表する画家の一人、加山又造。没後5年を節目として、初期の動物画から晩年の水墨の世界に至る、画業の全容を振り返るとともに、陶や着物、ジュエリーの意匠など多岐にわたる創作活動をあわせて紹介しています。
常に新しいことに挑戦しつづけた加山又造の創作の軌跡をとおして、その芸術の真髄をあらためて見つめ直します。

東京では約10年振りとなる大回顧展。展覧会は絵画や工芸など総数約100点で構成されます。

 

《春秋波濤》  1966年 東京国立近代美術館  

   

第1章
動物たち、あるいは生きる悲しみ―様式化の試み
戦後まもなく、ラスコーの壁画、未来派、シュールレアリスム、そしてブリューゲルなどの影響を受け、一連の動物画を描いています。

《月と縞馬》 1954(昭和29)年 個人蔵 ©KAYAMA Inc.

           


  第2章

  時間と空間を超えて―無限の宇宙を求めて
  1960年代半ばから加山は日本の古典絵画に倣い、《春秋波濤》、《雪月花》、《千羽鶴》といった作品を制作しています。  




《千羽鶴》 1970(昭和45)年 東京国立近代美術館蔵 
展示期間:1月21日-2月16日 ©KAYAMA Inc.
 
   

 

第3章

線描の裸婦たち―永遠のエロティシズム
浮世絵の美人画のもつ美しい線に憧れて描いた、一群の裸婦像。

 

   
 
第4章

花鳥画の世界―「いのち」のかたち
花鳥画は静物画でも、幻想絵画でも、図鑑でもない、生命体の存在する生きた空間だと加山は言います。

       

《夜桜》 1982(昭和57)年 光記念館蔵 ©KAYAMA Inc.
 
第5章

水墨画―色彩を超えた「色」
1970年代に入ってから水墨画を本格的に手がけた加山。
水墨画は「五感からときはなたれた空の世界の空間」と語っています。

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《倣北宋水墨山水雪景》 1989(平成元)年 
多摩美術大学美術館蔵 ©KAYAMA Inc.
 
   
     
   

《龍図》 1988(昭和63)年 光記念館蔵 ©KAYAMA Inc.
 
   
 
第6章

生活の中に生きる「美」
加山の制作範囲は絵画だけでなく、陶器や着物の絵付け、緞帳や壁画や装飾品のデザインなど多方面にわたっています。

 
   
 
《花》 1978(昭和53)年 東京国立近代美術館蔵
 ©KAYAMA Inc.
 
   
     
   
 
《月》 1978(昭和53)年 東京国立近代美術館蔵 
©KAYAMA Inc
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《雪》 1978(昭和53)年 東京国立近代美術館蔵 
©KAYAMA Inc.
 
   
     


 
   
           
   


 


   
 

加山又造
1927(昭和2)年、祖父は絵師、父は京都西陣の和装図案家の家庭に生まれる。
東京美術学校卒業後は山本丘人に師事し、1950(昭和25)年に第2回創造美術(後の創画会)春季展、秋の第3回創造美術展に入選。
西洋絵画の影響をうかがわせる初期の動物画から日本の古典に倣った屏風絵、裸婦、水墨作品まで新たな芸術世界を展開し、戦後の日本画壇に多大な功績を残しました。
2003(平成15)年には文化勲章を受章、翌2004(平成16)年、76歳でその生涯を終えました。
       
 

テキストはプレス資料より

主催 :国立新美術館、日本経済新聞社

巡回情報
本展は当館で開催の後、下記の美術館に巡回します。
2009年4月17日(金)―2009年5月31日(日) 月曜日休館
高松市美術館(香川県)



お問い合わせ・詳細:http://www.nact.jp/exhibition